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弁護士コル先生のコラム

弁護士コル先生の『ためなる』コラム ~その112~

公開: 2026年1月10日 元記事(準備中)
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和解条件を最終的に詰める場面で、金額や条項案を確認しながら慎重に検討している法律相談の場面

大阪弁護士会で緊急事態宣言!?


和解条件の比較表や条項案を見ながら、最終調整点を整理している様子を表した挿絵先日、まさかのSOS、弁護士会が「危機に瀕しています」…背筋が寒くなるその真相 「容疑者」に駆け付ける弁護士が激減、「冤罪」を生む恐れ(47NEWS) - Yahoo!ニュース このようなニュースを目にしました。

実は、半年位前に発生していたニュースだったようなのですが、他の弁護士会の話題となると中々耳に入らず、初めて知った次第です。

ニュースの内容は、端的にいうと、5000人の弁護士が登録している大阪弁護士会で当番弁護士の名簿に登録している弁護士の数が足りず、このままだと当番弁護士制度を維持できない、というものです。

当番弁護士が義務なのか、名簿登録制なのかは弁護士会ごとに違うと思います。ドラマの「99.9」や「HERO」をはじめ、皆さんがよく目にする刑事弁護ですが、ドラマ化されることが多いのは圧倒的に私選弁護です。つまりは、逮捕された被疑者(またはその家族等の関係者)が、弁護士を指定して依頼する形です。この場合、弁護士費用については、あくまでその弁護士と被疑者(またはその関係者)で協議の上、契約することになりますので、着手金+報酬金、という形での契約もタイムチャージで1時間当たり●万円、という形の契約も自由です。この場合であれば、弁護士は事件の性質などからして、自身の納得いく契約をしますので、お断りするといった状況は比較的起きにくいと思います。

これに対して当番弁護士は、出動の日当がそもそも決まっています。当番弁護士から国選弁護士の流れで受任すると、法テラスとの間で決まった金額での業務、ということになります(この点については、他のサイトで色々と検証などがされていますので、興味のある方は検索されてみてください。)。接見の回数だとか、示談が成立したかとか、起訴された後であれば保釈が認められたか、といった要素で報酬が決まっていくのですが、上記の記事にあるように、まぁ概ね不起訴処分で10万円前後、公判手続まで担当すると20万円前後が報酬、というところでしょうか。

私も当番弁護士の名簿には登録しています。刑事弁護を行うことで、刑法や刑事訴訟法などの知識に触れることができますし、自分の事件が中々ない1年目や2年目の頃であれば、一通り自分で訴訟手続を行ったり、被告人質問で尋問の練習になったりと得るものが多いと思います。報酬についても自分の事件があまりない状態であれば、これだけの金額を得ることができ、かつ、公的機関から支払ってもらえるので、とりっぱぐれる心配もなく、満足していたと思います。

もっとも、事務所の仕事+自分の仕事に加え、接見等の業務が増えるとスケジュールがパンパンになってくるのも事実です。夜遅くの接見になったり、土日に接見したりする場合も少なくありません。その時にこの報酬だと・・・と考えると、ニュースにあるように登録する弁護士も少なくなるのもわかります。せめて、示談とか保釈とか不起訴とか成果を上げたときの報酬だけでもなんとかならないかと思いますが・・・

制度崩壊は防ぎたいですが、予算が必要な話なので難しい話でもあるな、と感じたニュースでした。

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